意外と多い、ニキビダニ

最近、ニキビダニではないか？と患者さんから聞かれることがあります。

写真の患者さんは、なんと、1年半以上も続く顔の肌荒れで当院を受診された方です。

ニキビダニ　Demodex folliculorum、毛包虫ともいいます。
ヒトの毛穴や脂腺にいて、通常はなんの悪さもしないんですが、「増えて」しまうと、ニキビや酒さ（最近、酒さとの関連性をいわれています）の原因になるんです。

大人のなかなか治らないニキビ・肌荒れの場合には、当院では、必ず（といっていいほど）顕微鏡検査をします。
ニキビダニによるものかどうかは、顕微鏡検査をすればわかりますし、むしろそれくらいしか診断する方法はないからです。

冒頭の写真の患者さんも、顕微鏡検査の結果、ニキビダニによる毛包虫性ざ瘡と診断し、治療を始めて4週間で改善しました。
1年半以上も悩まれていて辛かったと思うのですが、私も安堵いたしました。

なかなか治らない、そんな場合は疑ってみましょう。検査してみましょう。
それが大事ですね。

もっと詳細はこちらをご覧ください。