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掌蹠膿疱症

掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)

手のひらや足の裏に、小さな水ぶくれや膿をもったぶつぶつ(膿疱)ができ、それが繰り返される病気です。湿疹のような赤みやかさかさ、爪の変形、まれに手のひら・足の裏以外にも発疹を伴うこともあります。また、約10~30%に骨関節症状を伴うといわれ、特に、胸肋鎖関節痛といって胸のあたりに痛みを合併することが知られています。関節症状がある場合には早めの治療がすすめられます。

掌蹠膿疱症の病態は完全にはわかっていませんが、ほとんどの方に何らかの発症のきっかけがある、といわれています。喫煙(多い!)、虫歯や歯肉炎などの口腔病巣感染、扁桃炎、消化管症状(下痢、便秘)、腸内細菌などがあります。歯科金属アレルギーが原因となることも知られていますが、こちらは稀といわれています。喫煙者の方は禁煙、虫歯がある方は歯医者さんへ行く、これが大切です。

どんな治療があるの?

治療には、塗り薬(ステロイド、ビタミンD3)や飲み薬(シクロスポリンなど)が使われます。光線療法(紫外線治療、エキシマ)が行われることもあります。2019年に保険適応の注射剤が初めて登場しました(トレムフィア)。

掌蹠膿疱症は慢性的につづく病気で、症状が手足にでることから患者さんのQOLに直結します。また、関節症状がある場合には急性期であるほど治療が効くので早めに受診しましょう。喫煙者の方は、禁煙、もお忘れなく。

当院との連携先

日本赤十字社医療センター
JR東京総合病院
東京大学医学部付属病院
東京逓信病院
虎の門病院
がん研有明病院

院長が以前勤務していた病院や、医局関連病院として繋がりのある病院です。もちろん、患者さんのご希望によりどちらへでもご紹介可能ですのでご安心ください。

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