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円形脱毛症

円形脱毛症とは?

円形脱毛症は頭髪の一部が円形に抜ける病気ですが、数か所抜けたり、抜けた場所がお互いにくっついて広範囲の脱毛となったり、頭髪以外にも眉毛や睫毛、体毛などが一緒に抜けることもあります。子供も発症することがあり、全人口の千人に1人が発症し、多くは自然に軽快しますが、10%が重症化・慢性化するといわれています。広範囲に抜けた場合にはなかなか治りにくいのが実情です。円形脱毛症は自分自身の毛根が何らかの原因で攻撃されることで毛が伸びなくなったり抜けてしまったりする自己免疫疾患です。

一番大事なことは早期治療です。自分自身で症状に気づくことは難しく、美容師さんなどから指摘されて判明することもありますが、症状に気づいたらなるべく早く治療を開始することがとても大事です。円形脱毛症は原因がはっきりわかっていない疾患ですが、精神的・肉体的ストレス、環境変化によるストレスなどがきっかけになることはよく知られていますし、多くの患者さんを診察してきてそういった背景が存在すると感じています。どうぞ一人で悩まず、当院へご相談ください。

円形脱毛症の治療

治療にはステロイドの外用薬、局所注射(脱毛している部位に直接注射します)、光線療法(エキシマライト)が行われます。局所免疫療法(SADBE、DPCP)も有効ですが、保険外の治療です。当院では脱毛部を拡大鏡でしっかり観察したうえで、病状がいまどのような段階にあるかをご説明したうえで、必要な治療をご提案します。

急速に進行するような場合、ステロイドパルス(点滴治療)が考慮され、なるべく早めに開始する必要があります。発症から半年以上が経過した脱毛面積が50%以上のケースや、重症型の場合には、バリシチニブ(オルミエント)リトレシチニブ(リットフーロ)も最近処方できるようになりました。

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