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乾癬

乾癬(かんせん)

乾癬は「かんせん」と読みますが、欧米ではPsoriasisといって、街のドラッグストアにも乾癬用の塗り薬が売っているほど患者さんが多いです。日本では有病率は0.5%といわれていますが、湿疹と間違われて診断されていない方も多くいるといわれています。湿疹にくらべるともっとガサガサしていたり赤みが濃かったり、かゆみがあったりすることが特徴です。

発疹がでやすい場所は、頭の生え際や後頭部、耳まわり、肩や腰、おしり、肘や膝の関節、手指や爪など、擦れやすい・刺激を受けやすい場所です。
原因ははっきりとわかっていませんが、免疫学的な異常や、肥満・メタボリックシンドロームと関連していることが近年わかってきています。

どんな治療があるの?

乾癬の治療の主役は、塗り薬(ステロイド外用剤、ビタミンD3外用剤)ですが、広範囲に発疹があったりすると、現実的には毎日塗るのは大変です。
乾癬では保険適応のある飲み薬が多数あり、シクロスポリン、エトレチナート、アプレミラスト、メトトレキサート、最近ではJAK阻害薬にTYK2阻害薬(ソーティクツ®)が加わり、現在5種類もあります。

発疹の範囲が広かったり、関節症状があるような方は、注射薬(生物学的製剤)も選択肢となります。毎年新薬が登場し、病状や既往症、年齢、ライフスタイル等に応じて、個人に合うタイプを選べるようになってきています。当院は、令和6年12月付で日本皮膚科学会から「生物学的製剤使用承認施設」に承認され、注射薬やTYK2阻害薬の導入が可能となりました。

生物学的製剤ってどんな治療?

乾癬の治療は今も昔も塗り薬がキホンのキですが、なかなか良くならない方、毎日塗り薬を使うことがしんどくなってきた方、塗り薬による副作用がでている方…etc、【生物学的製剤biologics】という注射治療や【内服治療non-bio】、いろんな治療法があることをご存じでしょうか。

医学研究の進歩により病気の原因になっているサイトカインが次々と判明し、原因サイトカインをターゲットにする薬剤が開発されています。狙い撃ちして余計なところまで抑えないため、高い有効性と安全性を兼ねそろえた治療といえます。

2025年3月現在、乾癬に使用できる注射剤は10種類以上、内服薬は5種類もあります。乾癬のタイプや重症度などに応じて選ぶ必要がありますが、投与間隔や通院頻度などを考慮してライフスタイルにあわせて無理なく続けられる薬剤を選ぶ、という点も大切だと思います。一緒に選びましょう。

良い点は、症状が0、もしくはそれに近い状態を目指せることです。悪い点(デメリット)は、お金がかかる、ということです。また、原則すぐにやめる治療ではないため続ける必要があります。費用については高額療養精度や付加給付制度を利用して負担を減らすことが可能です。

全身治療(内服薬)を投与している患者さんです。

発疹が著明に改善しています。

当院は生物学的製剤使用承認施設です

はらひふは、2024年12月付で日本皮膚科学会から生物学的製剤使用承認施設に承認され、各種生物学的製剤やTyk2阻害薬(ソーティクツ®)の導入ができるようになりました。導入にあたって事前検査を同じ渋谷区内の日本赤十字社医療センター皮膚科で行い、同院と連携して治療を行っていきます。

クリニックレベルで高度な治療が行える「利便性」と、総合病院と連携することで万が一に備える「安全性」を担保し、乾癬に悩む患者さんが全身治療に臨む際のハードルを少しでも下げたいと考えています。

 

乾癬お役立ちサイト

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