乾癬(かんせん)
乾癬は「かんせん」と読みますが、欧米ではPsoriasisといって、街のドラッグストアにも乾癬用の塗り薬が売っているほど患者さんが多いです。日本では有病率は0.5%といわれていますが、湿疹と間違われて診断されていない方も多くいるといわれています。湿疹にくらべるともっとガサガサしていたり赤みが濃かったり、症状のわりにかゆみがあまりなかったりすることが特徴です。
発疹がでやすい場所は、頭の生え際や後頭部、耳まわり、肩や腰、おしり、肘や膝の関節、手指や爪など、擦れやすい場所です。
原因ははっきりとわかっていませんが、免疫学的な異常や、肥満・メタボリックシンドロームと関連していることが近年わかってきています。
どんな治療があるの?
乾癬の治療の主役は、塗り薬(ステロイド外用剤、ビタミンD3外用剤)ですが、頭髪内や広範囲に発疹があったりする場合には現実的にはなかなか塗りにくいものです。
乾癬では保険適応のある飲み薬が多数あり、シクロスポリン、エトレチナート、アプレミラスト、メトトレキサート、最近ではJAK阻害薬にTyK3阻害薬が加わり、現在5種類もあります。
発疹の範囲が広かったり、関節症状があるような方は、注射薬(生物学的製剤)も選択肢となります。毎年新薬が登場しており、病状や既往症、年齢、ライフスタイル等に応じて、個人に合うタイプを選べるようになってきています。当院では、患者さんが無理なく続けられる治療を提案したいと考えていますし、注射薬などの場合には近隣総合病院と連携してバックアップして参りますので、どうぞ当院へご相談ください。
当院との連携先
日本赤十字社医療センター
JR東京総合病院
東京大学医学部付属病院
東京逓信病院
院長が以前勤務していた病院や、医局関連病院として繋がりのある病院です。もちろん、患者さんのご希望によりどちらへでもご紹介可能ですのでご安心ください。