けが・やけど(外傷・熱傷)
どちらにおいても、患者さんの一番の希望は、「きれいに治したい!」だと思います。
どうすればきれいに治すことができるか、解説します。
けが(外傷)
けがには、切りきず(切創)、すりきず(擦過傷)、刺しきず(刺創)、転倒や打撲など鈍的な刺激でできる挫滅創、動物などに咬まれてできる咬創があります。
きずのタイプによって、縫合して閉じることができるきずと、縫合せず閉じないほうがよいきずがあります。
どのタイプのきずも、きれいに治すためには初期対応がとても重要で、水道水でよく洗いましょう。
そして、なるべく早めにご来院ください。
早めに受診しないと、縫合できたはずのきずが縫合できなくなったり、雑菌がついて感染症を併発したりするからです。
また、キズパワーパッドに代表される被覆材で覆うことはなるべく避けてください。
逆効果になってしまうケースが多々あるため、まずは受診して頂いたほうが安全だと思います。
やけど(熱傷)
次に、やけどです。
やけど(熱傷)は、皮膚が熱いものに触れた時間とその温度によって、重症度が決まります。
皮膚のどこまで損傷をうけるかは、時間×温度で決まりますので、熱湯などとても熱いものに短時間触れた場合だけでなく、湯たんぽなどのじんわり温かいものに長時間触れた場合にも、生じるのです(低温熱傷)。
重症度によって大きく3段階に分かれますが、どのタイプのやけども、応急処置の基本は冷やすことです。
氷水のなかにいれてキンキンに冷やす必要はありません。ビールではありません。
流水で構いませんので、まずは冷やして、なるべく早めにご来院ください。
ケガの場合と同様、、キズパワーパッドに代表される被覆材で覆うことはなるべく避けてください。
POINT・応急処置は、けがもやけども水道水。けがは洗う、やけどは冷やす。
・けがもやけども、なるべく早めに受診しましょう。
・自己判断によるキズパワーパッド等による被覆材使用は避けましょう。