伝染性膿痂疹（とびひ）とは？
皮膚の細菌感染症のひとつ。湿疹や虫刺されなどを掻きこわした部位に細菌が感染し、そこから“飛び火”するかのように周辺や離れた部位に症状が広がることから、「とびひ」と呼ばれます。じゅくじゅく水ぶくれができるタイプ（黄色ブドウ球菌が原因）と、カサカサかさぶたタイプ（溶血性レンサ球菌が原因）があり、特に夏・お子様に多いタイプは前者の水ぶくれタイプです。
伝染性膿痂疹の治療
細菌感染症なので、抗生剤をつかって治療します。でも、これだけではうまくいかないことが多い！理由はお子様の場合、患部が気になって触ったり、皮膚のバリア機能が弱い、などです。かゆみを抑えるため抗ヒスタミン薬を一緒に処方することもありますし、ステロイドの外用薬を使うとうまくいくこともよくあります。患部を清潔にして、軟膏を塗ったら触らないようにする、人にうつす可能性があるのでタオルなどは共有しないようにする、ことが大切です。
登園・登校ついて
ひとにうつす可能性があるため、医師にみてもらって治療を開始していることが前提ですが、病変部を外用処置して、きちんと覆ってあれば、学校を休む必要はありません。
病変が覆えないくらい広範囲にある場合には休むようにしましょう。プールや水遊びでは肌が露出するため治癒するまでは控えましょう。（参考：皮膚科学会HP）
