先日、こんな患者さんがいらっしゃいました。
「乳首に1,2年前からしこりができていて、夜も眠れないほど激痛で本当に辛かった。乳腺外科では皮膚科に相談するよういわれたが、”良性”だろう、といわれたことで安心して、場所が胸だったので痛みで辛かったが受診をためらっていた。もっと早く来ればよかった。手術をしてからは快眠できています。」
よくあるAさんの体験談風に聞こえますが、正真正銘、実在の患者さんのリアルボイスです。
声を大にして言いたいです。
恥ずかしいことナイです!!
おっぱい(乳頭、乳房)の皮膚トラブルについて
1.湿疹(あせも、アトピー性皮膚炎など)
多いのは「かゆみ」「湿疹」トラブルです。下着が合わない、汗がたまりやすいなどで、おっぱい周りのこの手のトラブルは非常に多いです。アトピー性皮膚炎の方も、乳首や乳輪まわりが特にただれやすいと思うのですが、なーんも恥ずかしくないんですよ。敏感そうなイメージから、ステロイド外用薬はNGと思われている方がたまにいらっしゃいますが、ここも皮膚ですから、問題なく外用してください。
2.真菌症(癜風、体部白癬など)
むれやすい場所なので、真菌(カビ)疾患もできやすいです。特に、乳房の谷間や、乳房の下まわりなど、汗をかきやすい場所にできます。湿疹と似ていますが、治療が真逆になりますので、自己判断は禁物、皮膚科へGOです。皮膚科ではその場で顕微鏡検査を行いますので鑑別できます。
3.乳房パジェット病
忘れてはいけない病気が、「乳房パジェット病」です。乳がんのひとつのタイプ、ともいわれていますが、湿疹にとても似ているのが特徴です。湿疹と間違われて長年放置されているケースもたびたび経験します。なかなか治らないときは皮膚科へGOです。
4.しこりやおできなどのできもの(皮膚腫瘍)
冒頭の患者さんも、こちらに該当します。乳頭や乳輪をふくめた乳房エリアには、毛穴や皮脂腺などの分泌腺が多いので、皮膚腫瘍ができやすいです。
乳腺外科と皮膚科、どちらに行けばよいのか迷いますよね。冒頭の患者さんも、最初は乳腺外科にいかれており、皮膚科で相談するよう指示されております。私からのアンサーは、「どちらでもよいのでまずは相談に行きましょう、そこでしかるべき指示が出ますので従いましょう」です。
ここから先は実際の症例写真です。
※実際には乳輪部分などのできもの相談が多いのですが掲載可能な範囲で選択しました。
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乳頭部平滑筋腫
夜も眠れないほどの痛みの原因になっていた腫瘍で、「平滑筋腫」という腫瘍でした。良性ですが、痛みを伴うため厄介です。
ほくろ(色素性母斑、母斑細胞母斑)
乳房の下のところにある大き目のほくろ。
粉瘤(アテローマ)
乳房の下、下着と当たる場所にできたため痛みがありました。粉瘤です。
スキンタッグ(軟性線維腫)
しこりではないですが、下着とこすれる脇付近には、スキンタッグ(軟性線維腫、ポリープ)ができやすいです。
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休診日:月曜・日曜・祝日
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