当院は、令和6年(2024年)12月、日本皮膚科学会から乾癬の「生物学的製剤使用承認施設」に承認され、同時にアトピー性皮膚炎におけるJAK阻害剤内服薬使用施設としても承認されました。
これにより、日本赤十字社医療センター(渋谷区広尾)と連携して乾癬・アトピー性皮膚炎の最新治療を当院で行うことが可能となりました。
「生物学的製剤」は、「バイオ製剤」とも呼ばれます。バイオ兵器、バイオハザード…etc、バイオという響きになんとなく最新で強そうなイメージを抱くのではないでしょうか。そのイメージ、当たっています。
生物学的製剤とは、バイオテクノロジーの技術を使って病気を引き起こす物質や細胞の分子だけを標的にし、それを抑え込むように設計された薬剤です。
たとえば、アトピー性皮膚炎で使われるデュピルマブ(商品名はデュピクセントといって、サノフィという会社から2018年に発売されました。)は、アトピー性皮膚炎の原因サイトカインの「IL-4」と「IL-13」の働きを抑える薬ですし、その後登場したトラロキヌマブ(商品名はアドトラーザ、レオファーマから2023年に発売。)はさらに標的をせばめて「IL-13」のみを抑える薬です。
あれもこれも抑えるのではなく、病気の原因になっているところダケを狙って抑える薬が、生物学的製剤だといえます。
どんなケースに投与される薬剤なのでしょう。
ざっくりいえば、いままでの治療が効かない、または、いまの治療・症状でQOLが低下している(生活に支障がでている)場合に考慮されます。
日本皮膚科学会から承認を受けなくとも投与可能な製剤もあり、すでにはらひふでもご案内してきました。
一方で、乾癬において、非常に高い有効性が見込まれる注射製剤やTYK2阻害薬などは事前検査を要し、承認施設でのみ投与が可能とされており、これまで当院ではご案内できずにおりましたが、この度の施設承認によりご提案できるようになりました。
当院は日赤医療センターと連携しておりますので、投与前に同院にて血液検査や画像検査をしていただき、その結果、投与に問題がないと判断される場合に当院にて治療開始が可能となります。
症状が重度であったり、大事なライフイベントを控えて急ぎ治療を要する方、忙しくアクセスしやすい近隣クリニックでの治療を希望される方へ、より幅広く治療をご提案できることになりました。
適応の方には詳しくご案内いたしますので、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
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休診日:月曜・日曜・祝日
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