よくわかるAGA治療

当院は、皮膚科専門医によるAGA診療を行っています。日本だけでなく世界中で、男性型脱毛症（androgenic alopecia; AGA）の治療が行われており、医学的にしっかりしたデータが蓄積されてきています。

誰だって薄毛でお悩みなら、治療にご興味は大なり小なりあると思います。でも、いろいろ不安や心配な点、あると思います。そこで、わかりやすく治療に使われる薬、有効性、副作用、料金について説明していきます。

1. AGA治療のお薬の代表は「2種類」
2. 有効性について
3. 副作用・リスクについて
4. はらひふでの料金

1.AGA治療のお薬の代表は「2種類」

【UpToDateより引用】

AGA治療に使われる代表的な薬は2種類、「ミノキシジル」と「５αリダクターゼ阻害薬」で、世界中で異論ナシ、の治療です。

ミノキシジルは、その昔降圧剤として使われていました。血流改善による発毛効果やVEGFという成長因子の産生をうみ発毛に寄与する効果があるため、AGA治療に応用されています。

５αリダクターゼ阻害薬とは、言葉は難しいですが、要は、男性ホルモンの合成経路にある5αリダクターゼという酵素をブロックする薬で、AGAの主要原因である男性ホルモン（ジヒドロテストステロン）を抑えてくれるためAGA治療に使われます。なお、ジヒドロテストステロンはAGAだけでなく、前立腺肥大症にも関係します。5αリダクターゼ阻害薬の代表が、「フィナステリド（先発品プロペシア）」と「デュタステリド（先発品ザガーロ）」です。

2.有効性について

治療の第一選択は、「5αリダクターゼ阻害薬」です。当院ですと、デュタステリドという飲み薬です。この飲み薬を飲みたくない・この薬が好ましくない患者さん（※）には、「ミノキシジル」の５％外用治療が選択肢になります。なお、初期治療で一番強力な組み合わせは「デュタステリド」＋「ミノキシジル5％外用治療」です。

※FTM（Female to Male）治療などで男性ホルモンを投与されている方にAGAが顕著にみられることがあります。その場合の治療に、当院では男性ホルモンをブロックする作用のある「5αリダクターゼ阻害薬」はすすめておりません。使用しても影響がないとする意見もありますが、検討が不十分ですので、男性ホルモンを投与中の方には当院では「ミノキシジル」の治療をご提案しています。

2番目に考慮すべきは、低用量のミノキシジルの内服治療です。2.5～5㎎を毎日飲む方法です。低用量といっても1㎎以下での有効性の報告はありません。ミノキシジルとデュタステリドを併用することもできます。

どのくらい効くのか。

「5αリダクターゼ阻害薬」のデュタステリドは、長期使用で70～90%といわれています。まず、3か月続けて、効果があるか、副作用がでていないか、を確認するとよいと思います。

「ミノキシジル」の外用治療は、３～6か月で90％近い発毛効果の報告があります。濃度は2％よりも5％が有効、形態は、ローションよりも泡タイプのほうがかぶれなどのリスクが低いといわれています。当院でも5％泡タイプを採用しています。飲み薬はまだ大規模な研究報告はありませんが、約6か月の使用で90％の方に発毛の増量がみられた、という報告があり、治療の選択肢として考慮できます。後述する副作用をより抑えたい、または生え際だけ・頭頂部だけ、など部分的に特に発毛させたい場合にはメソセラピー（注射）といって、気になる場所に直接注射をする方法もあります。

3．副作用・リスクについて

「5αリダクターゼ阻害薬」であるデュタステリドの場合、男性ホルモンを抑えることから、勃起不全（約10％）、性欲減退（8％）、射精障害（数％）などがよく知られています。また、肝胆道系の数値の上昇（10～15％）が代表的です。

「ミノキシジル」は、外用薬の場合はかぶれ（5％以下）、内服薬の場合は、多毛症、初期脱毛（最初の 3 ～ 6 週間に、一時的に抜け毛が増加）、浮腫、眼窩周囲の腫れ、頻脈、まれな心電図（EKG）の変化、および起立性低血圧/めまいが知られています。

4．はらひふでの料金

当院では、長期間の契約やセット契約はございません。必要な薬を必要な分だけ、都度ご購入頂いております。治療開始後にメニューを変更したり、治療をお休みしたり、柔軟に対応可能ですのでご安心ください。

デュタステリド30日分　7.700円

ミノキシジル30日分　2.5㎎4.400円/5㎎5.500円

ミノキシジル5％フォーム　1本7.700円

ミノキシジルメソセラピー　1回22.000円