アタマジラミとは?
シラミ症には、頭の髪の毛に寄生するアタマジラミ、陰部の毛に寄生するケジラミ、衣服に寄生するコロモジラミの3種類があります。
シラミがヒトに寄生すると、皮膚から吸血してアレルギー反応がおき、強いかゆみや湿疹を起こします。初期はかゆみがないこともあります。
清潔にしていても、だれでも起こります。特に頭をつっつきあわせて遊ぶ年頃の子どもはなりやすいです。
小さな透明の虫卵が髪にくっついていて、フケと区別が難しいです。ピンセットでこすってみてすぐ落ちない場合は卵の可能性が高いです。
毛と毛が接触することで感染が広がるため、ときに保育園や学校で集団発生することも。
水の中でうつることは考えにくいため、プールや入浴自体は問題ありませんが、タオルやブラシなど触れるものを共有することは避けましょう。
どうやって治療するの?
治療と診断後のToDoリスト
【治療】長年、フェノトリン(ピレスロイド系)しかありませんでした。沖縄では9割以上がこのピレスロイドが効かないタイプのアタマジラミが流行しており、東京でも一部で報告されています。2021年に、ようやくジメチコンというピレスロイド抵抗性アタマジラミにも効く薬が発売になりました。フェノトリンもジメチコンも、3日おきに3回程度繰り返します。
【診断後のToDoリスト】登園などはOKですが、先生に伝えましょう。周りの子供たちのチェックや寝具の対策が必要となるためです。一昔前は坊主にしていたことも?!令和では髪を切る必要はありませんが、短い方がシャンプーやローションの塗布がいきわたって治しやすいのは確か、です。シラミは、「吸血できない」「60℃以上」で死滅します。その2点を頭において退治しましょう。