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好酸球性膿疱性毛包炎

好酸球性膿疱性毛包炎とは?

好酸球性膿疱性毛包炎;Eosinophilic pustular folliculitis (以下、EPF)は、聞きなれない病名ですが、日本人の男性に意外と多い疾患です。どんな疾患かというと、ズバリ、「超かゆい白ニキビ」が顔中にできる病気です。不眠になるほどの強い痒みで、顔中にできるため、患者さんにとって非常にストレスです。白いぷつぷつした膿疱がたくさんでき、赤い炎症の強い発疹もできます。

ニキビに似ていますが、ニキビの治療はあまり効きません。白い膿疱には好酸球がたくさんみられ、細菌はいません。HIV感染症など免疫不全に関連して発症する場合や、乳幼児に発症するタイプもありますが、なぜ発症するのか不明です。治療には「インドメタシン」の内服が使われ、よく効くのですが、なぜ効くのかもよくわかっていません。つまり、病態が解明されていない疾患なんです。

EPFの診断

診断のためには、「皮膚生検(biopsy)」を行います。どんな検査かというと、皮膚科ではよく行われている検査のひとつで、発疹の一部を採取して病理検査に提出する検査です。

皮膚生検は当院でも毎日行っています。採取する部分を局所麻酔の注射をして、通常は3~5mm程度の皮膚を採取し、必要に応じて縫合します。10分ほどあれば終了します。

EPFの治療

治療には「インドメタシン」の内服薬がよく使われ、有効率は約8割と報告があります。インドメタシンの内服薬は国内で製造中止になっているため、プロドラックであるインドメタシンファルネシル(インフリーカプセル)またはアセメタシン(ランツジール錠)が処方されます。

写真の患者さんは、インフリーカプセルを開始して2週間で著効しました。また、外用薬はタクロリムス軟膏(プロトピック)を処方しています。タクロリムス軟膏も有効率が7~9割と高いといわれています。再燃を抑えるため、定期的な受診・投薬が必要です。

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