金属アレルギー
日常を過ごすのに金属に触れないで過ごせる方はいませんが、ピアスの穴あけや歯医者さんでの治療などがきっかけでイオン化した金属が皮膚に侵入して感作することで金属アレルギーを発症するといわれています。アレルギーの原因となる金属第一位はニッケル、第二位はコバルト、第三位はクロムです。ピアスの流行とともに金(ゴールド)アレルギーが増えたといわれています。
金属アレルギーは、皮膚疾患のうち、汗疱(手や足にできやすいです)や掌蹠膿疱症の原因になることが知られています。金属アレルギーを調べる検査はパッチテストが代表的です。パッチテストで金属アレルギーが判明した方は、アクセサリーや歯科治療に使われる金属に該当金属が含まれていないか、よく食べるものに多く含まれていないかなど見直す必要があります。
パッチテスト
パッチテストは「かぶれ」の原因を調べる検査です。パッチテスト自体の感度・特異度(結果の信頼性)は60~70%とさほど高くないものの、金属かぶれなどの金属アレルギーを調べる場合も、パッチテストが基本です。パッチテストは原則、上背部にシールを貼って検査をします。
2日後に剥がして1回目の判定を行います。さらにその翌日に2回目の判定、シール貼付日から1週間後に最終判定をします。金属の場合はさらに遅れて反応がでることもあるため注意が必要です。当院では火曜または水曜にシールを貼り検査を開始します。
金属15種類セット
当院では下記の金属を調べることが可能です。金属に特化せず、パラベンなどの防腐剤やゴム製品などを総合的に調べるセットもご用意しています。パッチテスト自体の感度・特異度(結果の信頼性)は60~70%とさほど高くないため、両方のセットを調べることで陽性を見落とさないようにすることもすすめられます。結果によってかかりつけ歯科への結果報告書の作成も承りますのでお気軽にご相談ください。
- アルミニウム
- コバルト
- スズ
- 鉄
- 白金(プラチナ)
- パラジウム
- マンガン
- インジウム
- イリジウム
- 銀(シルバー)
- 重クロム
- ニッケル
- 亜鉛
- 金(ゴールド)
- 銅
金属かぶれに心当たりのある方で、歯科治療や結婚指輪の購入など控えている方は前もって調べておくとよいです!