ADMとは?
後天性真皮メラノサイトーシス(Acquired dermal melanocytosis;ADM)とは、日本人などアジア人の思春期以降の女性に多いシミ(正確には「アザ」です)のことをいいます。青みがかっていたり、少し灰色がかった色をしていて、ぺたっとした小型の色素斑が下眼瞼や頬まわりにみられます。
ふつうの茶色いシミとは異なります。その原因はメラニン色素をもつ細胞(メラノサイト)の位置によります。一般的な茶色いシミ(日光黒子や老人性色素斑)は浅い場所にメラノサイトがあるのに対し、ADMの場合は真皮にメラノサイトがあります。この点が、色調の違いやレーザー治療への反応性の違いに繋がります。
ADMの治療
レーザー治療が有効で、保険で治療が可能です。ADMは普通の茶色いシミのように一度では消えませんが、根気よく治療すれば4回前後の治療で目立たなくなることが多いです。
当院のレーザーはピコレーザーです。「ピコシュア」という機械を採用しており、755nmの波長をもつためピコレーザーの中でも特にADMに対して効果的です。
レーザー治療について
ADMに対してレーザー治療は、保険診療で行います。保険を適用する場合、3か月以上あけて次の治療を行う必要があります。
治療は受診当日可能です。痛みに弱い方は麻酔テープを併用しますが、麻酔が効くまで1時間要するため余裕をもってお越しください。
レーザー治療はいくらですか?
照射範囲により料金が異なりますが、約6000円~12000円です。
当日治療ができますか?
受診当日可能ですが、保険を適用してレーザー治療を行う場合、3か月以上あけないと治療ができません。
例)4月1日に前回レーザーをした場合、7月2日以降でないと次の治療が行えません。
痛いですか?麻酔はできますか?
ご心配な方は、麻酔テープを併用します。麻酔が効くまで45分前後かかりますので、お時間に余裕をもってお越しください。